学習障害の合理的配慮で定期試験タブレット回答を実現(1/3)経緯と交渉

こんにちは、あさこです。

漢字が苦手なコースケは、今回の定期試験でタブレット回答の合理的配慮を受けました。

いつの間にか中3になってしまった書字障害LDの我が家の長男コースケ氏。

高校受験がどんどん近づいております。

人が読める字を書くのが難しいので、なんとか筆記のない入試を選択して進学させたいのが本音ですが、成績も学力も末期的にやばいことになっており、それが実現できるかどうか怪しい…もしも一般試験までもつれ込み、手書きの作文なんか書くことになってしまったら…コースケの学歴が中卒で終わってしまうこと必至。

と、いうわけで高校入試に向けて「定期試験時にタブレット回答の配慮を受けていた」という実績を作らなければいけないと考え、昨年度末から通っている中学と相談を重ねて今年度一回目の定期試験で実現しました。

今回は、そのタブレット回答の合理的配慮の全容と試験を終えたコースケ本人の感想を書き記したいと思います。(長いので3回に分けました)




高校入試に向けてタブレット回答の合理的配慮を受けた理由

これまではずっと手書きで定期試験を受けてきたコースケ。

点数はともかく、定期試験では長文を書くことなどないので、手書きでもなんとかなってきました。

ではそもそも、なぜ定期試験でタブレット回答の合理的配慮を受ける必要があったのか?

それは、高校入試の一般試験では小論文が登場する可能性大だからです。

(それなら、高校入試の時にだけ合理的配慮を申請すればいいのでは…?)

と思いそうなものですが、実はそれが超落とし穴!

巷で聞いた話によると、都立高校入試の合理的配慮の申請は、中学在籍時に実績のあるものしか通らないのだそう。

そのため、普段は手書きで定期試験を受けてきたのに入試の時だけ小論文があるからタブレットで回答させて欲しい、というのは通らないらしいのです。

しかも、タブレット回答の場合は、自治体によって前例が無い、または極めて少ないため中学在籍時に実績があっても通るかどうか分からない…。=実積が無いものが通るはずもない。

これは是が非でも複数回の実績が必要だと思い、学校へ交渉を開始することにしました。

…ちなみに、コースケの第一志望は私立校ですが、こちらは合理的配慮の話をしても『入学後』の話しか出てこなかったので、おそらく入試の合理的配慮などあちらの頭には一切よぎりもしない、という印象でした。

交渉にかかった期間と進め方

交渉開始は半年前から

学校側も突然アポをとって面談となると重たいので、最初は前年2月上旬、学校へ出入りしたついでに管理職にやんわり打診しました。

ちなみに、前年度から交渉を開始したのには理由があります。

ズバリ、公立あるあるの異動ガチャリスク。

この年、理解の窓口になっている管理職の異動が噂されており、次の管理職に理解がある保証が無い…となると、絶対に「すでに話が始まっているもの」として引継ぎ案件に入れてもらわなければいけない!

結果的に異動は無かったので一安心でしたが。

その時の返事は「今年度の受験が終わった3月上旬くらいから話し合いましょう」でした。3月4月は先生たちもめちゃくちゃ忙しいので、こちらの要望をスムーズに進めていただくために、いつ頃なら大丈夫か?と事前にお伺いを立て心の準備をしてもらうことも大事だと思っています。

そして、3月上旬に管理職と担任と第一回打ち合わせ。この時、前もって担任がコースケ本人へ希望する合理的配慮の聞き取りをしてくれて、その内容に沿って話を進めていきました。

ただのワガママなんじゃ…と思うものはここでカットです(笑)

4月には担任が変わったのもあり電話で再度進行の確認、5月にも対面で打ち合わせ。。。が、この時期は私がPTA絡みでしょっちゅう学校に出入りしていたので、そのついでにお互い呼び止めては会議室で小話、のような状況が何度もありました。

具体的な配慮内容の相談は「学校」と「コースケ本人」で

「高校入試に向けた合理的配慮の実績が必要なので、中3からは定期試験をPCで回答させていただきたいと考えています」

と、学校への第一アクションを起こしたのはもちろん母である私ですが、今回の具体的な科目や合理的配慮の内容の相談はコースケと学校で直接話してもらいました。

学校からは母経由や本人同席等、どういう形にするか確認されたのですが、私は本人同席を望んだのですが、まずはコースケ本人がこれを拒否。(『管理職、学年主任、担任、母と自分、なんて耐えられない‥‥』と。笑)

しかし、今までもこれからも試験と合理的配慮を受けるのはコースケ、対応するのは先生。

もう小学生ではないですし、日々の学校生活や諸々の環境は保護者にはわからないことだらけです。

大人たちがイメージで勝手にあれこれ話を進めても、コースケ本人が求める合理的配慮がそこになければ意味が無い。

『コースケが求めている合理的配慮を、先生たちができる形で実現を目指す』が最適解なのは言うまでもなく。

進展があるごとに内容の報告をもらい、客観的に聞いて疑問に思うことや、効率の悪そうな点だけ提案という形で私が口を挟む形になりました。

今後はコースケ本人が周囲に自分の苦手を伝えて環境を整えなければいけないので、今回はいい機会でした。

そして、概ねの配慮内容が決まったのは期末試験の10日ほど前・・・2/3へつづく。

 

学習障害の合理的配慮で定期試験タブレット回答を実現(2/3)配慮の全容
さて、前回の続きです。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 定期試験タブレット回答の合理的配慮の具体的な内容を詰...

本人の感想は3/3へ

学習障害の合理的配慮で定期試験タブレット回答を実現(3/3)本人の感想と感動
はい! というわけで長すぎて3回に分けてお届けした合理的配慮、タブレット回答の最終回。 試験を受けたコースケの感想をお届けします。 (adsbygoogle = window.adsb...



タイトルとURLをコピーしました