学習障害の合理的配慮で定期試験タブレット回答を実現(3/3)本人の感想と感動

はい!

というわけで長すぎて3回に分けてお届けした合理的配慮、タブレット回答の最終回。

試験を受けたコースケの感想をお届けします。

学習障害の合理的配慮で定期試験タブレット回答を実現(1/3)経緯と交渉
こんにちは、あさこです。 漢字が苦手なコースケは、今回の定期試験でタブレット回答の合理的配慮を受けました。 いつの間にか中3になってしまった書字障害LDの我が家の長男コースケ氏。 高校受験がどんどん近づいております。 ...
学習障害の合理的配慮で定期試験タブレット回答を実現(2/3)配慮の全容
さて、前回の続きです。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 定期試験タブレット回答の合理的配慮の具体的な内容を詰...



英語「なにあれ、サイコーなんだけど!」

タブレット回答の試験は、英語が初日でした。

帰宅するやいなやの第一声。

「なにあれ!サイコーなんだけど!こんなに違うと思わなかった!!」

英語の試験で初めて時間が余った!

初めて自分のスペルミスに気づけた!

初めて英作文で考える時間や見直す時間があった!

あぁ、良かった…。

前日までのイラつき、ムカつきが飛んで、私も最高に報われる瞬間です。

試験の結果はともかく。

試験の結果はともかく。

実は、英語でタブレット回答に臨んだのは、

LD当事者の大人の方が、コースケの答案用紙を見て

自分でどこまで何を書いているのかが分からなくなっていると思う。あと、書くことから解放されるだけで使う頭の余力が違う。絶対にタブレット回答にさせてもらった方が良い。

強く、強く、勧めてくれたのがきっかけでした。

英語が出来なさ過ぎて心折れそうなコースケ氏。

先日など「やってもできないんだから英語なんてやらない」と言ったのですが

「こんなに負担が減るなら、英語、もうちょっとだけ頑張れそう」

と。私は泣きそうになりました。

国語「初めて間違いを探せた」

国語の試験は「タブレット回答は良かったけど、内容は全然わかんなかった」と言われました(おい)

「でも、これまで手書きは、抜き出して書いているうちに忘れてしまったり、文字数がオーバーしていても何が違っているのか気づけなかったりしたけれど、自分の答えを見ながら間違いを探すという初体験をした」

だそうです。

・・・・え?えーと…これまでは…?

「あと『40字以内で抜き出し』とかは文字数と書くことにばかり注意を奪われて、それがあっているかどうかちゃんと考える時間が無かったけど、文字数はカウントが出るし抜き出しへの負担が少ないからちゃんと考えられた」

・・・・え?えーと…これまでは…?

国語は、これまでが一体何だったのかと、気になるコメントのオンパレードで、何から突っ込んでいいのかわかりませんでした。

でも、考えることが出来たなら良かったのかな?

消すという作業が発生しないのがとにかくありがたかった

また、当事者ならではの視点だなと改めて感じたコメントがこちら。

とにかく「消す」っていう作業がないだけで本当に全然違う!すっごい楽!

国語も英語も、これまでは書き間違えてもそもそも気づけないことが多く、気づいたら気づいたで直すために消したつもりのものが消えてなかったり、英語は「ここまで消す」と思っていたものが全然違うところが消えていて、結果意味不明な文になっていても自分で気づけなかったりしたけれど、自分の回答が読めるし、直す時も消すという作業が発生しないから修正もすぐに出来るし、やり直す気力も湧いてくる。

私は、この話を聞いていてテストの時は相手に読める字を書く、ということにかなり神経を使っていることを再認識しました。

さらにこれまでは、字形を整えていたせいで時間が足りなくなっており、さらに消して書きなおすのを避けたくて見直しを怠っていた部分もあるかもしれないと思いました。

ただ、全科目タブレット回答にしたいかというと、それはまた本人の中で別問題だそうです。笑

コースケは

「こんなに負担が違うなら、もっと早くからお願いすればよかった…」

と言っていました。

交渉は大変な部分もあったけれど、実現して良かったです。でもやっぱりもっと早くやるべきだったのかな?とも思ったりして。。。いつも行動が遅い私・・・。

と、いうわけで以上になります!

交渉を考えている方の参考になれば幸いです!




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