読みの苦手克服に効果があった…かもしれない「活字慣れ」計画を振り返る

小学4年生

漢字が苦手なコースケは、とにかく音読の度に泣いていました。

こんにちは、あさこです。

就学と同時に「読み」にも「書き」にも、通常では想像できないほどの苦痛を訴えてきたコースケですが、小学校3年生の夏を前に一旦それも落ち着き、さらに今年、小学校4年生の夏の診断では、問診からの予想に反して読字障害の診断はつきませんでした。

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医師からも

読みに関しては、確かに苦手そうではあるけれど、(K-ABCの)スコアを見るとそこまで(障害域)ではないです。
とのこと。

今回はこの読字障害がつかなかった件について、私なりに効果があったのかもしれないと思い当たることをお伝えします。

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コースケの特徴

まず、ご了承いただきたいのは、この方法はあくまでも我が子のコースケに効果があったかもしれないだけで、他のお子さんにも効果があるかどうかはわかりません。

そこで、コースケのタイプというか特徴を先にお伝えしますね。

似たタイプのお子さんなら…もしかしたら、もしかするかもしれません。

【コースケの特徴】
・視覚認知に問題がない(⇒文字を認識出来ている)
・IQはいたって普通の範囲内
・教科書の音読は嫌いだが、絵本や漫画は自らペラペラめくって眺めることがある
・助詞や文末を読み飛ばす「勝手読み」が多い

…と、このくらいでしょうか。。。

ただ『視覚認知に問題がない』とは書きましたが、これは先日の検査結果でそう言われただけであり、参考までに小学1年生当時のコースケは「文字がユラユラして気持ち悪い」と言っていました。

というわけで本題です。

実践したこと…「宿題の音読をやめた」

コースケが読みに慣れるために私が実践したこと、それは小学校2年生から「宿題の音読をやめた」ことです。

…学校の先生には内緒ですが、今でもやっていません。笑

教科書を読むことが目的じゃないと思うようになった

他の方には信じられないでしょうけれど、入学して間もなくからコースケは音読をたった1回するだけなのに、本当に、毎日、毎回、泣いていました。

当時の私は、読み書き障害を疑いつつも、「宿題をやらさなくては!」という義務感にかられていたので、必死で音読をさせようとしていたのですが、これが私にもコースケにもとても苦痛…。(思い出すだけで吐きそう…)

学習において、音読の大切さ、正しく読めることの大切さは、各方面で色々言われていますが、ここまで拒否する息子を前によーく考えてみると、「読み」につまづいて困るのは教科書を読めないことでは無くて、文字を見ても読まなくなること⇒知識が入らなくなることだなと思い始めたんです。

しかも、国語の教科書に載っている話って、ハッキリ言って内容が面白くないんですよね…。

ならば教科書の童話が読めなくたっていいじゃん、と思うようになりました。

「教科書を正しく読めることが全てではない」

…いや、本音を言えば教科書も正しく読めて欲しいですけれど。笑

読みに苦痛がある以上、優先させるのはそこではない、と割り切ることにしました。

代わりに児童書や学習漫画を与えた

ならば、それに代わって何をしたかというと、「読むこと」「読みを通じてなにか知ること」を拒否しないように、コースケが読みたい、読んでみたい、と言った本は極力買うようにしています。

コースケは、『かいけつゾロリシリーズ』と『ほねほねザウルス』が好きなので、新刊が出たらチェック。

あとは、いわゆる学習漫画と呼ばれる偉人の伝記や小学生向けの「漫画でわかる○○」のような本で、フリガナ必須、絵が多めで本人が読みやすそうな本を買っています。

少々出費がかさみますが…背に腹は代えられぬ…。

こうしようと思ったのは、私自身も活字のみの本から知識を得るのが得意ではなく、思い返せば、親が買ってくれた学習漫画の内容から覚えたものがたくさんあったなと実感があるからです。

何かの事柄について一度も触れないよりは、本全体の1割も内容が頭に入っていなくて良いから、少しでも入り口に触れることに意味がある

というコンセプトのもと、コースケが明らかにシャーッと本をめくっただけだろうと思っても「本当に読んだ?」と内容が入っているか確認するようなことはしないようにしています。

正しく読めていなくてもOK。楽しく眺めていればOK。眺めているだけでもOK、ということにしました。

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音読をやめたきっかけ2つ

そうはいっても、音読をやめるということは、毎日ひとつ宿題をサボるのをOKにするということなので、親の立場としては決断するのに勇気がいりました。

しかし、その決断を後押ししてくれたきっかけは以下の2つです。

①公文の先生から「活字慣れ」の話を聞く

コースケが小1の夏からお世話になっている公文の先生。

大ベテランのとても頼りになる先生なのですが、小2の夏に国語の解約と、読み書き障害を疑っている話をした時に、この先生から「活字慣れ」についてアドバイスをいただきました。

公文の先生は『学習障害や読み書き障害の知識が無いのでそれを疑っていることについてはコメントを控えたい』という前提に

小学校1年生~2年生くらいは、学習障害の有無にかかわらず、お子さんの「勝手読み」で悩んでいるお母さんは珍しくありません。

それは単純に活字を見る・読むということに慣れていない子が多いんです。

で、しかも教科書って面白くないから嫌々読んでますよね?

嫌々読んでいるのに、さらに宿題だからお母さんが間違いを指摘してやり直しになる→するともっとイヤになる→読むのが嫌いになる

という負のループに入ってしまうんです。

まずは「読むって楽しいかも?」と思わせるような働きかけが良いかもしれませんね。

そんな風にいっていただいたので、実はすでに音読の宿題をやめて、伝記などの学習漫画を見せる方向にシフトしたと話したところ、

それ、すっごく良いと思います!

本人が楽しく読めるなら、内容はなんだって良いんです!

と、肯定的に言っていただき、学校には内緒だけど、きっと間違っていないと思えるようになりました。

②「初めて読む時の苦痛で、読み能力が伸び悩む」?

あと、もう一つ。

同じころに

ディスレクシアの子にも、読字の能力に伸び代があるけれど、文字に触れ始めたころにそれがあまりに苦痛でシャットアウトしてしまい、結果、文字を見ることを避けるようになって読字能力が伸び悩む

…?

記憶が曖昧なのですが、このような内容の記事を見かけたんです。
(…どこのどなたのブログだったかな?)

※追記※

見つけました!

ディスレクシアで悩んでいる方なら一度はたどり着いたことがあるであろう「もじこさん」の「on dyslexia」の記事でした。

「読めば読むほど脳は変わる。たとえディスレクシアでも」

ディスレクシアの脳と、そうではない脳という大前提は違うけれど、公文の先生が言っていることと流れはだいたい同じ…。

しかも、本当にディスレクシアだったとしても、文字に触れさせることは無駄じゃないと書いてある…。

これを読んで、私は「本人が嫌がる国語の教科書は捨て、読みたいと思うものをひたすら与えよう」と、さらに決意を固めたのでした。

実家の「名探偵コナン」読破で読み能力が向上したと感じた

そんな風に、お互いに音読の苦痛から解放されて一年。

その後の読み能力の伸びはさほど気にしないようにしていたのですが、コースケの読みの力が飛躍的に向上したように感じた出来事がありました。

それは、小2から小3に上がる春休みに私の実家に1週間ほど帰省した際、本棚に並んでいた『名探偵コナン』の漫画。およそ60冊強…笑

滞在中の空き時間にコースケがこの漫画をずーーーーーーっと読んでいたんです。

あんなに長い時間集中して、しかも自発的に本を読んだのはおそらく初めてでした。

それも私は「読めてんのかな~?」と思いながら眺めていたのですが、その後新学期が始まると、急に「あれ?こんなに読めてたっけ?」と、一瞬戸惑うほど、読みの力が向上したように感じました。

今となっては、初めて本人が心から「読みたい」と思ったことで、何かが変わったのかな?と思っています。…コナンだけど…笑

まとめ

以上が、コースケの「読み」の苦手に関して私が小学校2年生から取り組んだこと(現在進行形)でした。

もしかしたら、コースケはもともと読字障害ではなかったのかもしれませんし、読字障害では無いと言われた現状がこの取り組みの成果かどうかもわかりません。

が、泣くほど嫌がっていた「読む」ことを拒否せず、今では読書(学習漫画だけど)も楽しんで(内容が頭に入っているかはナゾ。笑)いるのは事実なので、この経験が同じように悩む誰かの参考になれば嬉しいです。

大人でも、興味のないモノや面白くない文は、読みたくないですもんね…笑

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