漢字が苦手過ぎるコースケが、読み書き障害疑惑で専門医療機関を受診した話、受診を思い立った話の前回に続き、今回は、なぜその病院を選んだのかのお話をしたいと思います。同じように悩む誰かの参考になれば嬉しいです。
私が今回の医療機関を選んだ理由3つ
今回、コースケを連れていった医療機関は、都内にある国立の医療機関です。名前はここでは伏せますが、私自身もネットの検索で見つけたので、お探しになると分かるかなと思います。
①小児精神科ではなく小児神経科で診てもらいたかった
私は、コースケを連れて行く医療機関は「小児精神科」ではなく「小児神経科」と決めていました。「どうして？」と聞かれると、明確に説得力のある答えは出来ないのですが、当時、私の中ではメンタル面の回復やケアよりも、コースケの目と脳と耳と手に一体何が起こっているのかを知りたいという気持ちが強く、コースケが文字を書くことにつまづく理由を科学的に解明してもらいたいという思いが強かったんです。それに、スクールカウンセラーの先生から紹介された小児精神科のホームページをいくつか拝見したのですが、やはり「精神科」という名前からイメージするとおり、学習障害よりも、ほかの発達障害のメンタルケアの方を強く押し出してあり、学習障害の件で連れて行っても解決してもらえそうな印象を受けませんでした。今回、受診した機関は「小児神経科」です。
②学習障害の情報が豊富そうなところに行きたかった
上記の話にもリンクするのですけれど、一口に「発達障害」と言われがちですが、私の中では、学習障害と情緒面での発達障害は必要な情報やケアは別だと思っています。もちろん併発していることも多いとのことで、私も最近コースケはコミュニケーションの方にも問題がありそうな気がしているので、一括りで扱われるのも理解できなくはないのですが。その医療機関によって得意なジャンルが違うような気がするので、全部が全部、小児精神科に行けばよいというワケでは無いと思っていました。
では、なぜ今回の医療機関が「学習障害の情報が豊富そう」と感じたか。
それは、ホームページに書いてあった「以下の行動が●個以上見られたら学習障害の可能性があります」とい設問の内容が、これまでに見たどこの設問よりも、より日常に近い形で具体的にとても細かく分かれて書いてあったからです。ちなみにコースケは「読み」も「書き」も10個ほど当てはまりました。→よし、ここに行こう！と確信しました（笑）
さらに、発達障害の研究所のようなものが系列にあり、その研究所の先生が外来にいるというのも魅力でした。
③紹介状が無くても予約が出来た
そうは言っても「紹介状が無くても予約が出来る」というのが、私にとっては何よりも有難く、背中を押されました。あ…涙、出そう。これまで検討した機関は大きいところだと「紹介状」必須。しかも紹介状を書いてもらおうにも、その手前の町の医療機関は予約がいっぱいで受診自体を断られ、んじゃ、どうすりゃいいの？という状態。なにも解決されないまま時間だけだ過ぎていくことに焦っても本当にどうしようも出来ない。ですが、この医療機関はなんと紹介状が無い人は別途費用が必要ではありますが、初診の受付をFAXか郵便で一方的に送ると、あちらが初診の日を指定してくれる、という画期的なシステム。しかも、これまで問い合わせたどこの機関よりも待ち時間が短く3ヶ月で済みました。
しかし、ぶっちゃけかなり遠いです…
が、ここまで「行くしかない」という気持ちにさせてもらったのに、最後に立ちはだかった壁は「距離」です。遠いです。ほんと、遠いんです。昨日行ってみたら片道ドアtoドアで2時間かかりました…。完全に一日仕事。もちろんコースケは学校を休んで行くことになります。もし、ずっと通うことになったら…嬉しいけど悲しい。笑
距離だけを理由に行くかどうか私が悩んでいた時、その壁をぶち壊しに来たのが私の実母です。「遠いってどこなの？」と聞かれて、移動時間と場所を伝えたところ、「電車で日帰りで行ける範囲なんでしょ？」と、ある意味優しく、ある意味厳しいお言葉…。その後母のご友人の話になりまして。
そのご友人（西日本の地方在住）は、息子さんが弱視だそうで、30年前の当時にお家の中に業務用のレーザープリンターを買って全てを拡大コピーされていたそうなのですが、「あの人は、息子さんの目の受診の為に東京まで行った、って言ってたわよ」と。ズドーン！「行ける範囲にあるのに、行かなくてあとで後悔しても遅いでしょ」と言われてしまいました。
その話を聞いて、単純な娘（私）は「そうだよね、行くわ。」となったわけです。
医療機関選びは直感も大事かも
今回のお世話になる医療機関は、私は見つけた瞬間に「ここだ！（※距離以外）」と思いました。よそを受診したわけではないので比較はできませんが、昨日行った限り、ここに流れ着けて本当に良かったと思っています。学校から紹介された病院にいまいちピンと来なかったら、ほかを探してみても良いと思います。次回は初診の様子をお話します。最後までお読みいただきありがとうございました。
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