「普通」じゃない子が安心して学校に通うために。親が出来ることってなんだろう

漢字が苦手なコースケは、3年生になったけど先日「ちょっと」が書けなかったんですってー。

こんにちは、あさこです。5月と言えば家庭訪問ですね。我が家も先日先生がいらっしゃいまして、2年生の時にリタリコジュニアや日々の学習から分かったことを元に、コースケの今後についていろいろとお伝え出来ました。

今年度、先生に伝えたこと

我が家のコースケは、発達性ディスレクシア・読み書き障害の疑いはあるものの、ご存知のように診断がついていない「グレーゾーン児」なので、いわゆる「合理的配慮」というものはお願いしておりません。また、合理的配慮については保護者から要望があった場合は基本的に学校が断ることはできないらしく、内容によっては担任の先生もかなりの負担になるようです。(※知人の教員談) 私自身、先生の負担を増やすことは本意ではないので、あれやこれやと考え以下の3つだけ伝えてみました。

促音・長音について

促音・長音は、やはり根本的には理解できていないようで、耳から聞いただけでは正確に「っ」や「ー」を入れられないことが多いです。そのため「促音・長音が入る言葉は板書などで一度「絵」として視覚的にインプットすると良いみたい」とお伝えしてみました。

ちっちゃい「つ」、伸ばし棒「ー」はどこへ?促音・長音が認識できない
こんにちは。あさこです。 漢字が苦手なコースケですが、実は漢字と同じくらい苦手なのが促音です。 促音というのは、たとえば「きって」の中にある「っ」のことで、ディスレクシア、読み書き障害の子のよく見られる特徴一つに 特殊音節「促...

これについては、先生から「先日『ちょっと』が書けず『ちょと』になっていたので、口で説明して書き直してもらったら『ちょとと』になって返ってきたんです(笑) 今度からは黒板に一度書きますね。」とありがたいお返事が。(でも、そうかぁ、、「ちょっと」って拗音と促音入るから難しかったのかなぁ。。と悩ましい気持ちに…)

漢字の線の流れがわからない件について

先日、コースケが「どこまでが1本の線なのか理解していない」という記事を書いたあと、よーく考えたら特に縦の線がダメということに気付きました。

親なりの答えは「絵と一緒?」発達性ディスレクシアの見え方を考える
漢字が苦手なコースケは、文字の線の流れがわからないようです。 こんにちは。あさこです。大々的に「発達性ディスレクシア(読み書き障害)の見え方」と題しましたが、ご存知のようにコースケはあくまでもグレーゾーン児であり、診断はついていません...

そこで、先生にそのことを伝えて「漢字の時間に、ここはハネる、ここは払い、と説明されていると聞いたので、そこに『この線はここまでつながってるよー』という一言を入れていただけると本人がわかりやすいかも」とお話ししたところ、「全然大丈夫です。やってみますね。」とこれまた前向きなお返事が。

文字関係以外の良いところを認めてほしい

これについては、コースケが学校生活を送るうえで本当に大切なことなので、今後も担任になる先生にはずっと伝えようと思っています。

学校は国語による評価、文字のキレイさによる評価がとても大きいですよね。とくに小学校の低学年の間は書いてある内容以前に「文字をていねいに」という読み書きに苦手がある子にはキツーイひと言がよくついてまわります。そして、どんどん自信を失ってしまう。思いをアウトプットすることに苦痛を感じてしまう…。コースケの場合、努力しても先生が求めるレベルになるかどうかわからないので、そこだけに拘られると困るわけでして。なので、「日記などもなるべく楽しい内容になるように促したいので、文字のきれいさはちょっと置いといて…内容が良かった時や、主要科目以外でもなにか良いところがあった時は認めてあげてください。」と話してみました。

これも「わかりました!」と簡潔に、前向きなお返事が。

担任との信頼関係って大事だと思う

実は今年の担任の先生は、2年生からの持ち上がりです。正直にいうと、昨年のモロモロの対応を考えるとなにも期待出来ないなぁ、、と担任発表の時にはガッカリもしたので、今回の家庭訪問での先生の反応は意外であるとともにとても嬉しかったです。

 

WISC-IVからリタリコジュニアまで、激動の小学2年生を振り返る【後編】
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コースケのような、いわゆる「普通」から少しはみ出る子が、前向きな気持ちで学校に通うには、担任の先生と親の信頼関係ってとても大事だと個人的には思います。もし、学校教育に変革があって「個性」と呼ばれるものの幅が格段に広がり、個々への対応が「特別」と呼ばれなくなる日が来たら、親がなにもしなくても学校だけで十分な日々が送れるようになるかもしれませんが…。きっとコースケが大人になるまでにはそんな時代は来ないでしょう。現状、学校が思う普通のことが出来ない以上、その「普通」からはみ出た部分の対応はやはり親がやるものなんだと思います。そう思っていれば、無駄に気持ちが荒むこともありません。

私が気を付けていること

その上で、私が気を付けていることは、あくまでも「メインは私がやりますが、もし余力があれば手伝ってほしい」というスタンスをとることです。

あと、保護者会にちゃんと行く(笑) 学校に顔を出して子供の現状を都度都度先生の耳に入れ、家庭での取り組みでうまくいかない部分を相談したり(2年生の最後には「しんにょう」の「3」のところ、どういえば書き方がわかりますかねぇ。。と相談しました。笑)、子供の学校の様子を知ろうという姿勢を見せたり。なんもやってくれないよねと思っても絶対に態度に出さない。(笑) そうやって黙々と親と本人がやっていることを伝えていれば、、、なにか感じるものがあった先生は、好意的に声をかけてくださると思います。「親がやってるからいいや。」という先生ももちろんいるとは思いますが。その年はハズレだと思って諦めましょう。

なんて、偉そうに言っている私ですが、実際には去年の12月ごろまでかなり学校からの対応に不信感を抱いていましたし、学校には期待できない→でもコースケは困っている→習う感じがドンドン増える→、で、あがいていたら結果的にこういう考えにおさまっただけなんですけどね。

新たな問題。え?もしや発達性協調運動障害!?

という感じで、雰囲気よく終わろうとしていた家庭訪問。しかし最後にどんでん返しがありました(笑)先生から
「ちょっと体育の時の身体の動きが気になっていまして‥‥」と。

「あ!そうだ、読み書き障害のことに必死過ぎて忘れてた!手先が不器用すぎたり、動きがぎこちなかったり、縄跳びが跳べなかったり、運動面でも色々問題があったんだった!」という感じで先生にお伝えしたところ、「やはりお母様は以前から気付いてらしたんですね。ちょっと学校でも体育の専科の先生に相談してみます。」‥‥笑

なんでも「2年生までの体育は、遊びの延長のようなものが多いのでいままであまり目立たなかったのかもしれけれど、3年生以降は技の習得が増えるので‥‥」だそうな。

あーーー。。。新たな自信の喪失のきっかけになる、と。そういうことなのですね。一難去ってまた一難だわ。

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